【ビフォーアフター】リアル天使な女の子が抜毛症に…両親が下した涙の決断とは…


[AD] 「受験生に役立つ情報誌」や「大学パンフ」の請求で必ず【1000円】もらえます。

英東部リンカシャーのグランサムに住む、30代の主婦ケリー・シェルターさんは、2歳になる末っ子のアイラちゃんの美しいブロンドのカーリヘアをバリカンで剃る事にした。

©PA Real Life

アイラちゃんは、まるで天使のようなブロンドのカーリーヘアを持つ愛らしい女の子なのに何故と思うだろう。この子は生まれて頭の毛が生えそろった頃から、抜毛症を患っているのだ。

『アイラは、とても美しいブロンドのカールヘアを産まれながらに持っている子だった。神様からの贈り物とも思えたわ。なのに、この子の髪を剃らなければいけないなんて、心が痛んだわ。』
ケリーさんは、苦渋の決断を今でも嘆いている。


©PA Real Life
ケリーさんは、アイラちゃんの髪を剃った後は、頭皮をヴァセリンでケアしているが、抜毛症で弱った頭皮の方は、髪がなかなか生えてこない。左右均等に髪を添ったのに、アイラちゃんが、利き手でむしった右側は髪がなかなか生えてこないのだ。痛々しい姿に一番心を痛めているのはケリーさんだ。

『何も知らない人が今のアイラを見たら、変わったヘアカットをした子供と思うでしょうね。でも違うの。元々は天使のような髪だったのよ。』

©PA Real Life

アイラちゃんは、地区の行政官の夫ギャビンさん(35)とケリーさんの末っ子として生まれた。
アイラちゃんの上には、長男のジャック君(7歳)、長女エヴァちゃん(4歳)が居て、末っ子のアイラちゃんをとてもかわいがっている。

©Pa Real Life/Jacob Henry Photography

ギャビンさんの連れ子のエラちゃん(13)、ジョセフ君(18歳)も実の妹同然に可愛がっていた。

©Pa Real Life/Jacob Henry Photography

抜毛症は、人口の0.5〜2%存在すると言われ、かつてはストレスや強迫性神経症が原因と言われていた。
ケリーさんは『アイラは髪をむしる事以外は本当に機嫌よくしているの。手のかからない子だったかもしれない。』と言っているが、これはもしかすると、自分の髪の毛をむしる事で感情の抑圧を表現していたかもしれないのだ。事実アイラちゃんの家族は人が多い。これは繊細な心を持つ赤ちゃんにとって無言の抑圧になる。

©PA Real Life

アイラちゃんの抜毛症は、医師によると食毛症(しょくもうしょう)も併発していると診断された。
食毛症は、主に子供に発症すると言われ原因はストレスや、神経細胞と脳のコミュニケーションの一部に支障があるからとも言われている。抜毛症も食毛症も、自分の中で意識の整理整頓が巧くできず、周囲に伝わらない事がストレスとなり起こる。
アイラちゃんの場合、周りが年はなれた大人ばかりだった事から、無意識のうちに自分の感情が抑圧されていたとみられる。

『アイラが、以前抜けた髪を指に巻き付けて指しゃぶりをしていたのをみて、かわいい、といった事があるの。思えば、それからだと思う。アイラが髪をむしり、自分の口の中に入れて指しゃぶりをしはじめたのは。』ケリーさんは医師の診断の後、思い出したかの様に語った。アイラちゃんは大勢いる家族の中で、自分の方を見て欲しいと美しい金髪の髪をむしりながら、無言の痛々しいメッセージを母親に送っていたのだ。

©PA Real Life

この様な抜毛症は、ラプンツェル症候群と呼ばれている。
命名の由来は『塔の中のラプンツェル』に出てくる長い髪の毛を持つ少女で、物語は塔を登ってきた王子とめぐりあいハッピーエンドになるが、ラプンツェル症候群を患う人は、自分の心の悩から救ってくれる王子様を、抜毛症という名の暗い塔の中で待ち続けているも同然なのだ。

髪の毛はケラチンで出来ていて、タンパク質の元となるので、体内に入ったとしても有害ではない。だが、長い目でみると実害はあり、数年前も17歳の食毛症を患ったインド人女性が、腹痛を訴え病院に搬送された所、胃の中から結石と化した毛の固まりが出てきたという例もある。

口から取り入れたものが胃液で固まり、胃の中で結石化してしまう事を『胃石症』というが、食毛症のある人は『毛髪胃石』が残る危険性もある。

アイラちゃんの様に、消化器官が未発達の乳幼児の場合、例え髪が短くても、腸閉塞や胃潰瘍などの合併症が起こる可能性があるのだ。

それだけでなく毛を食べることが癖になり、紙や粘土など何でも食べてしまう慢性的な異食症に移行することがある上、イレウス(腸閉塞)を発症し、胃石の圧迫による胃潰瘍も併発するので、ありとあらゆる内臓に負担がかかる事になる。

アイラちゃんは、バリカンで毛を剃られた後は、以前に比べれば抜毛症はおさまったものの、伸びた髪を触ろうとする癖は収まらない。

『可愛い女の子なのだから、髪の毛の事で苦労をさせたくないし、抜毛症の事を世間の人たちに、もっと理解してほしいの。』ケリーさんは、アイラちゃんの事をきかけに抜毛症の啓発キャンペーンを呼び掛けている。

だがアイラちゃんの問題は、本音を言うと、あまり両親が関わらない方が彼女の為ではないだろうかと思ってしまう。少しずつ良くなるのを見守るしか方法はないのだと思う。

The two-year-old girl who can’t stop pulling out her hair or sucking it: Desperate mother has shaved off her daughter’s blonde curls in an attempt to stop her from going bald

こんな記事も読まれています


Tree of bean