旧梅田東映会館跡地・御堂筋フロントタワーって今どうなってんの?


大阪・北新地にそびえたつ20階立ての『幽霊ビル』。
このビル、大阪キタに15年以上勤務している人なら誰でも知っている曰く因縁付きのビル『御堂筋フロントタワー(地上20階、地下1階、延べ1万8000千㎡)』で、旧・大阪東映会館跡地に建てられたビルだ。

©wikipedia

今も資金調達問題で揉めて建てたまま、壊す事もどうする事も出来ず一等地に、そびえたっているこのビル。何があったのか。

元々ここは東映本社が8階にテナントを構える映画館で、1959年3月開館した。
1階は『梅田東映』で東映邦画、2階は『梅田東映パラス1』で800席、『パラス2』は600席という大ハコの映画館だった。

まだ映画館が座席予約制でない時代、私もこの劇場で『オーシャンズ11』を劇場の外まで並んでチケットを買ったのを覚えている。大阪キタの思い出ある映画館の一つで、デジタル化の流れに乗れず惜しまれつつ’02年に閉館。

©blog.yahoo.co.jp

この東映会館跡地は北新地で、大阪キタで言えば、阪急百貨店うめだ本店のある角田町に次ぐ土地価格を誇る御堂筋の一等地。
当時、米ロサンゼルス在住だった不動産会社社長の大洋リアルエステート社長・堀内正雄氏は、東映会館跡地を何百億叩いて購入。

大洋リアルエステートと、不動産大手の三菱地所はビジネステナントを入れる為、’07年5月、合同会社を設立。
しかし時代の流れは変わり、再開発の波は国鉄貨物跡地のグランフロントに行き、東映本社はディアモール大阪に移転。商業施設は大阪駅・阪急・阪神梅田駅周辺に再び終結しだし、テナントが集まらなくなった。

建物そのものは、鹿島建設の手により’10年6月に完成したものの、合同会社は鹿島に建設費用を支払う事が出来ず、銀行の融資も滞り倒産となる。

©taiyo-estate.co.jp

大洋リアルエステートの堀内氏は、鹿島と三菱地所を相手に建物撤去を求め裁判を起こしているが、三菱地所が40億の資金調達を出来なかった理由は明らかにされてない。

その上、鹿島は未だに施工代金を貰っていない上に、旧東映会館の解体中に床が抜け、男性作業員がパワーショベルごと落下して死亡するという事故の謝罪もされていない。

ちなみに大洋エステートは、御堂筋フロントタワーの一件が解決したら、再び不動産事業に手を付けると言っているが、二度ある事は三度あるというので、やめた方がいいのではと思う。

大洋リアルエステート

こんな記事も読まれています

LINEで送る

Tree of bean